枯れた大地とねずみ


ここは自然に囲まれた土地だった。
ぼくは草木をかき分け走り回り、落ちている木の実を食べるのが大好きだった。

けど、時が経つにつれ、この土地からひとつずつ何かが消えていった。

あまりにも長い長い時間が過ぎた。
今ここにあるのは、平べったい土地と枯れた木だけ。

それでもぼくは、この地に暮らし続けている。
かつての楽しかった思い出だけを胸に。


枯れ地になってから、時折、雨と一緒に花が降ってくる
空からの、ほんの少しの優しさだろうか。

 

ここにも、まだ幸せはあるんだ。